新型マツダ『ロードスター』(25日発表・発売)には新たに、Z型に収納される手動ソフトトップが採用された。Z型はトヨタ『MR-S』などにも採用されている手法で、オープンにした時にはルーフの部分が収納した幌を隠してくれるので、トノカバーを装着しなくても見栄えがよいというメリットがある。
他にもソフトトップの固定レバーが、左右2箇所から中央1カ所になるなど、使い勝手も向上させている。アシストスプリングが内蔵されているので、トップを閉める際も軽い力で行うことができるようになった。
このソフトトップについて、マツダ車両コンポーネント開発本部の山本修弘さんは「Z型のソフトトップを採用したのは、オープン時の見た目を向上するためです。固定レバーが中央1箇所になったのは、北米の衝突時試験の頭部保護をクリアするためだったのですが、結果的に使い勝手が良くなりました」とコメント。
気になるのは電動オープントップの存在だが、それについて山本さんは「ロードスターはライトウェイトがウリです。新型も徹底した軽量化を命題に開発を進めて参りましたので、今のところは考えておりません。技術的にはZ型ルーフでも電動化は不可能ではないのですが…」と説明する。
今度のロードスターは今まで以上にオープンにする作業が楽になっていることもあり、今のところ電動オープンは考えていないようだ。