「世界最適調達といっても、周りを見たら、日本の部品メーカーばかりになった。やはり日本の部品メーカーは優秀だし、強いですよ」と話すのはマツダの調達担当の藤原睦躬専務執行役員。
現在、マツダは調達部品の45%を地元の広島地区から購入しており、海外からの部品購入が徐々に減ってきている状況。コスト削減に関しては、クルマのデザインができる前から部品会社と一緒になって取り組んでいる。
「日本では自動車メーカーと部品会社はパートナーといった感じですが、欧米では敵対関係に近いかもしれない。彼らには、部品会社をパートナーと考え一緒になって部品を開発しコストダウンしていく、という発想が乏しい」とは藤原専務執行役員。
デルファイをはじめ米国の部品会社は危機的な状況に陥っているが、その原因の一つにこのような関係があるといえそうだ。