【ホンダ中国】新展開迎えた広州の2社…現地ルポ

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●中核工場、デッドヒートを制すか

広州の自動車産業復活の象徴ともなった広州ホンダは現在、年24万台の能力をもち、単一工場では中国最大規模。1980年代半ばに仏プジョーによる合弁として建設された工場を、同社の撤退に伴いホンダが人材とともに引き継ぎ、広州汽車集団との合弁として98年に新発足した。当初、窓ガラスは破れ、荒れ放題だったという工場だが、驚くほどきれいに清掃が行き届き、再生されている。

生産がスタートした99年には『アコード』(北米仕様モデル)を1万台生産。当初の認可能力はわずか年3万台だったが、段階的に能力増の認可を得るとともに、生産車種も『オデッセイ』、『フィット』シリーズと拡充してきた。04年6月には年産24万台への能力増が完成、操業以来の累計生産は60万台に達している。

ホンダの中国での4輪車生産拠点は現在3工場で、能力は合計年32万台。06年後半までには計21万台の能力増を図り、年53万台の体制づくりを進めているが、第2工場を新設中の広州ホンダは引き続き中核拠点を担う。峯川総経理は「日本の鈴鹿、狭山製作所のように、同じ(フレキシブルな)体質をもった2工場をここでも作りたい」という。日本の主力2工場の相似形のような体制であり、将来の車種追加にも日本同様、柔軟に対応できる生産体質の構築を目指す。

来年稼動する広州トヨタの生産機種はアコードのライバルであるカムリ。北米市場でベストセラー争いを続ける両モデルが広州から中国全土に供給され、激しいデッドヒートを繰り広げることにもなる。

●中国のデトロイト、日本のビッグスリー
●中核工場、デッドヒートを制すか
●輸出並立型産業へ
●ホンダの中国4輪車工場概要

《池原照雄》

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