朝刊から気になるニュース、気になる自動車関連記事をピックアップ、その内幕を分析するマスコミクルージング(原則として朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版を対象にチェック)。
2005年8月5日付
●元暴力団関連企業に天下り道路公団から3人「緊密」関係発注7年で30億(読売・1面)
●7月新車販売カローラ首位(読売・8面)
●ホンダの小型ジェット 2−3年後発売目指す(朝日・10面)
●ブランド全米番付 ソニー、6年連続1位、トヨタ6位、ホンダ7位(毎日・8面)
● ホンダ、燃料電池車、10年以内に市販、ホンダ社長 単独開発で推進 (産経・8面)
●「プリウス」中国で生産へ トヨタ (日経・8面)
●米クライスラー、周回遅れの「混流生産」複数車種、1つのラインで、販売好調、投資に余力 (日経・9面)
ひとくちコメント
夏休みを前にホンダの福井威夫社長が、積極的にインタビューに応じている。きのうの日経に引き続いて、きょうは朝日、産経、東京にその発言内容が掲載されている。
朝日は開発中の6人乗り小型ジェット機の開発時期について触れ、福井社長は「ジェット機を売って欲しいという声はものすごく多い。飛行試験を始めただけで私に5万ドルの手付金を小切手で送ってきた人もいた」というエピソードを含めて「2−3年後の発売を目指す」と取り上げている。
産経と東京は究極のエコカーである燃料電池車の話題が中心。一般への実用化が20年も30年も先になると見られている燃料電池車を「10年以内に市販する自信がある」と述べている。
福井氏はホンダの社長に就任してから2年が経過したが、最近では当面の課題に追いまくられて、「夢を語る」機会が少なかった。ホンダらしさを再び呼び戻せるかどうか、3年目が勝負どころでもある。