京都府警は7月27日、追突事故でトラブルとなった相手方の男性をトラックで約300mに渡って引きずり、そのまま振り落としてケガを負わせたとして、20歳の男を同日までに殺人未遂容疑で逮捕した。
京都府警・西京署によると、事件が起きたのは7月22日の午後11時20分ごろ。京都市西京区川島六ノ坪町付近の市道で、信号待ちをしていたタクシーに後続の普通トラックが追突した。タクシーを運転していた57歳の男性がトラックに歩み寄り、窓枠に手を掛けて運転していた若い男と話をしようとしたところ、トラックは急発進。トラックは男性を引きずったまま、蛇行しながら約300mを走行。振り落とされた男性は頭を切る全治2週間の軽傷を負った。
警察では殺人未遂事件として捜査を開始。トラックの運転手は土地勘があった可能性が高いことから、現場付近での聞き込みや目撃者探しを重点的に行っていた。その結果、追突事故とみられる痕跡が確認される普通トラックを7月25日に発見。運転していた20歳の男に任意で事情を聞いたところ、容疑を大筋で認めたため、殺人未遂容疑で緊急逮捕した。
男は「知人と食事した後に事故を起こした」などと供述しており、警察では事故当時は飲酒運転だった可能性も高く、この発覚を恐れて強引に逃走したのではないかとも推測されている。