暴走族のタイヤ痕に「器物損壊」適用

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静岡県警は20日、静岡市清水区内にある日本平のイベント広場で暴走を行い、カラー舗装面にタイヤ痕を付けたとして、同市内に在住する20歳の男2人を器物損壊と道路交通法違反(共同危険行為)、そして県の暴走族根絶条例違反容疑で逮捕した。

静岡県警・暴走族対策室、同・清水署によると、カラー舗装面にタイヤ痕を付け、器物損壊などの容疑で逮捕されたのは、同市内に住む20歳の男と、犯行当時は少年だった20歳の男の2人。

この2人は今年4月30日の深夜、仲間と共謀して静岡市清水区内にある日本平の展望台に改造した原付バイク7台で侵入。カラー舗装されたイベント広場と呼ばれる場所で急発進や急旋回を繰り返し、舗装面にタイヤ痕を残した疑いがもたれている。

日本平の山頂展望台は約3億3000万円の費用をかけて今年2月に完成。カラー舗装面については車両進入が禁止されている場所でもあり、当初10年の耐久年数が想定されていた。だが、今回の破損によってこれを大幅に下回る恐れから緊急の補修が必要と判断された。

警察では「暴走行為によって舗装面が意図的に破壊された」として、タイヤ痕そのものを器物損壊行為と認定。全国で初めて逮捕に踏み切った。逮捕された2人は容疑を大筋で認めており、警察では共謀した仲間の行方についても2人を厳しく追及。順次逮捕していく方針だ。

《石田真一》

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