愛・地球博に合わせ開催されているITS EXPOのコアウィークである今週、インターネットITS協議会(事務局長:時津直樹氏)では、名古屋市中区栄の南大津通商店街でインターネットITS通りのデモンストレーションを行う。
その詳細に関する記者発表が11日、名古屋市中区の同協議会名古屋事務所で行われた。
出席者は同協議会の松下貴俊氏、若山裕一氏、システムを担当する、モバイルメディアネットの稲岡宣輔氏。
今回のデモは全長約700mの商店街に10カ所のLANアンテナを設置し、このエリア内の来客に対して様々な情報提供を行うというもの。
大規模なホットスポットと言えるものだが、セキュリティの関係で、現時点では誰でもが入れるLANにはなっていない。
しかし大型のメッセージボード(写真)を置き、リアルタイムの店舗情報(商店街ポータルサイト)の掲示、携帯電話から送られた画像やメッセージの表示などが行われるほか、webカメラやLED表示板、スピーカーや回転灯などを備えた情報ポールが設置され、20台ほどの貸し出し用PDAも用意されて、移動体向けのインターネットを介したローカル情報の提供サービス実験が行われる。
特に注目されるのは、ルート株式会社(http://www.root-hq.com/)が開発した、プロトコルを用いた、道路を移動するクルマとのLAN通信。高速移動(200km/hを超える速度までハンドオーバー可)する車両との間で1M以上の速度で通信ができ、実験では動画を送って移動する車両とビデオ会議を行う予定。
また、東京ビッグサイトで行われているイベント「ワイヤレスジャパン」会場とも3元中継される。
12、13日はこの実験がITS EXPOのバスツアーに組み込まれているほか、18日までは南大津商店街の中の最新ファッションビル「ラシック」1階の特設会場で一般に向け公開されている。
なお自前のLAN端末を持っていった場合、現場で担当者に申し込めば、IPアドレスを教えてもらえるとのことだ。