経済産業省がまとめた05年度版の通商白書は米国経済について財政赤字、経常赤字が過去最高レベルに達しているとし、経済成長の持続性に懸念を示した。
米国経済について白書は、社会保障費の増加や住宅価格の大幅な下落を経済の懸念材料として挙げ「中長期的に持続可能か懸念が生じている」と、今後の経済の先行きに対する不安感を表明した。
中国経済については「世界経済での存在感を高めている」としながらも、電力不足や過大投資、不動産価格の上昇などを挙げ、自動車産業を含む製造業が、将来的に供給過剰となる可能性があるとの懸念を示した。