4月25日にスバル『フォレスター』STIバージョンがマイナーチェンジを実施した。フォレスターSTIバージョンは昨年、北米仕様の『インプレッサ』STIに搭載される2.5リッター水平対向4気筒ターボエンジンに6速MTを組み合わせて登場したが、ベースのフォレスターが今年始めにビッグマイナーチェンジを行なったのを受け、STIバージョンもベース車をマイナー後のモデルに変更した。
新しくなったフォレスターSTIバージョンはエンジンスペックには変更がないが、エクステリアデザインや足回りなどは、NEWフォレスターがベースとなったこともあり大幅に変更されている。
フォレスターSTIバージョンの開発責任者である、スバル商品企画本部プロジェクトゼネラルマネージャー 竹内明英さんは「新しくなったフォレスターSTIバージョンは、よりカジュアルに、そしてリラックスして乗ってもらえるように、細かな部分に改良を施しています」
「サスペンションはNEWフォレスターがベースとなっておりますので、乗り心地が穏やかになっています。今までは多少ゴツゴツとした硬いイメージがありましたが、もっとリラックスして乗っていただけるように、スムーズさを重視しました」とコメント。
では、そうすることでせっかくのSTIの雰囲気が薄くなるのではないのだろうか、との質問に竹内さんは「フォレスターSTIバージョンは『インプレッサ』のSTIとは違います。その違いを表すために“STIバージョン”とバージョンが付いているのです。STIのハートを持ったスポーツSUVという意味なのです」と説明する。
同じSTIブランドでも多少方向性に違いがあるようだ。フォレスターSTIバージョンはインプレッサSTIのように、トップエンドの性能を求めたクルマではなく、基本性能は上げながらも、乗りやすさも追求したクルマ作りが行なわれているのだ。(つづく)