携帯電話使用を発見され、猛スピードで逃げ回る

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5月28日、兵庫県西宮市内の国道で、走行中に携帯電話の使用を目撃され、警察官の停止命令を受けた男がこれを無視して逃走。約16kmに渡って高速道路や一般道などで速度超過や料金所突破、信号無視などを繰り返した。

最終的には交差点でタクシーと出会い頭に衝突する事故を起こした。タクシーは衝突の弾みで歩道に突っ込み、信号待ちをしていた人など4人が重軽傷を負っている。

兵庫県警・交通機動隊、大阪府警・豊中南署によると、事件が起きたのは5月28日の午後5時ごろ。

兵庫県西宮市甲子園高潮町付近の国道43号線で、携帯電話を使いながらクルマを運転する若い男を兵庫県警・交通機動隊の白バイ隊員が発見。停止するように命じたが、クルマはこれを無視して逃走を開始した。

クルマは約90km/hで逃走。名神高速・西宮インターチェンジのETCゲートを突破して進入。豊中インターチェンジまで高速度を維持したまま走り、再びETCゲートを突破して一般道に降りた。

その後、兵庫県警から「容疑車両逃走」の連絡を受けて待機していた大阪府警のパトカーにも追跡され、約20分間に渡って逃げ続けた。

そして大阪府豊中市名神口付近の交差点に信号を無視して進入、55歳の男性が運転するタクシーと出会い頭に衝突した。タクシーは衝突の衝撃で弾き飛ばされて近くの歩道に突っ込み、信号待ちをしていた歩行者3人を次々にはねた。

この事故でタクシーの直撃を受けた38歳の女性が右足の骨を折る重傷。この女性の娘にあたる2歳の女児が打撲などの軽傷。近くを歩いてた55歳の男性と、タクシーの運転手も軽傷を負っている。

警察ではクルマを運転していた22歳の男を道路交通法違反(速度超過)の現行犯で逮捕したが、本人も負傷しているために一時釈放し、病院に入院させる措置を取った。今後は業務上過失傷害容疑で再逮捕するとともに、余罪が無かったかどうかについても調べを進める方針だ。

《石田真一》

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