三菱自動車は、6月30日付で同社の欧州現地生産工場のネザーランズ・カー・ビー・ブイ(ネッドカー)の会長兼CEO(最高経営責任者)に落知真人氏、社長兼COO(最高執行責任者)にネッドカーの副社長兼CFO(最高財務責任者)のヨースト・ホバーツ氏を起用すると発表した。
現在の社長兼CEOのギュンター・ブチェック氏は同日付で退任する。
ネッドカーは、三菱自動車の重要拠点の一つで、今後も欧州事業の成長・発展のための重要な役割を担ってる。
今回起用する新経営幹部は、これまで取り組んできた生産の効率化、コスト削減施策を継続的に推進し、ネッドカーの基盤強化と将来の発展を目指すと、している。
ネッドカーはダイムラークライスラーが出資比率を引き上げることを三菱自動車と交渉していたものの、小型車戦略を見直すダイムラーが出資引き上げを取り止めて交渉も打ち切った。
三菱自動車では、再生を実現する上で、欧州は重要市場の一つで、今年度は、新商品の積極的な投入で、より安定した事業の確立と成長の実現を図る方針。このため、経営陣を一新してネッドカーを抜本的な再建に乗り出す。
ネッドカーのCEOに就任する落知氏は、三菱動車の執行役員でパワートレイン製作所所長で、生産技術の改善など生産効率化を図り、欧州の三菱車のコスト競争力の強化を図ると見られる。