列車と接触事故のクルマ、逃走

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5日、北海道滝川市内のJR函館本線の踏切で、遮断機が下りてしまったために踏切内に立ち往生した乗用車と、通過中の特急列車が接触する事故が起きた。

乗用車は接触によって後部を小破させたが、事故直後に現場から逃走している。警察では逃げたクルマの行方を追っている。

北海道警・滝川署によると、事故が起きたのは5日の午前9時55分ごろ。

滝川市江部乙町付近にあるJR函館本線・江部乙駅構内の踏切で、前方の遮断機が下りたことで踏切内に立ち往生した乗用車と、通過中の特急「スーパーホワイトアロー5号」(札幌発、旭川行きの5両編成)が接触した。

特急列車は100−110km/hで走行していたが、運転士は踏切内で立ち往生するクルマを発見して急減速したものの間に合わず、「スカート」と呼ばれる先頭車両下部に取り付けた障害物除去用カバーがクルマの後部にぶつかった。

ただし、損害の程度としては軽微で、列車の乗客乗員合わせて101人にケガ人は出なかった。

事故当時、クルマの同乗者とみられる女性が遮断機を持ち上げて脱出を図ろうとしていたが、特急列車の停車後にこの女性が素早くクルマに乗り込み、そのまま走り去った様子を列車の乗客が目撃している。

クルマも列車との接触によって後部を破損していたという。

スカートの裏側には列車のブレーキを制御する空気管なども配置されており、特急列車は車両点検のために現場に1時間停車。函館本線はこの間、事故区間を含む深川−滝川駅間の上下線がストップ。他の特急列車5本に最大50分の遅れが出て、連休中ということもあり1500人の足に影響が出た。

警察では過失往来危険容疑で、現場から逃走したクルマの行方を追っている。クルマには女性2人が乗っていたという話もあるようだ。

《石田真一》

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