気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2005年5月2日付
●愛知万博開幕1カ月、パビリオン全開、お国自慢華やか(朝日・18・19面)
●トヨタ、アルファード一部改良(毎日・8面)
●新世紀懇話会詳報 転換期の日本社会 奥田碩氏「見直そう、人生の偏差値」(東京・6面)
●商用車、協調値上げ、中国、鋼材価格上昇を転嫁(日経・6面)
●フィリピン 新車販売回復の兆し(日経・6面)
●中国反日デモ封じ込め 大型連休初日、当局は厳戒態勢(日経・7面)
ひとくちコメント
大型連休中の新聞各紙は通常よりも10ページ以上も少ない。しかし、ちょうど1週間前に起こったJR宝塚線(福知山線)の脱線事故の詳細を連日トップ記事などで大きく報じている。
そんな中、きょうの朝日に「欧米各国、列車90秒遅れは“定刻”、3−5分まで通常視」というタイトルで、定刻に関する欧米の鉄道関係者との受け止めの違いをレポートしている。その記事で興味深いのはイタリアなどでは「5分から15分程度の遅れは乗客も黙認する」という半面、日本では「時間の正確性が常識となっている」という解釈の相違である。
その背景には、国民性や文化の差もありそうだが、鉄道に限らずクルマ社会でも同様な受け止め方ができる。トラック物流業者の中には「納品時間に1分でも遅れたら致命傷になる」と、違反を覚悟で猛スピードで運転するケースも少なくないという。
連休後半、マイカーのドライバーも「狭い日本そんなに急いで……」という交通標語をもう一度思い浮かべて、安全運転に努めてほしい。