4月26日、クラリオンがアゼストナビ、オーディオラインナップを発表した。今回、ナビのラインナップは全4機種。すべてHDD容量は30GB、7インチモニター、3Dジャイロによる測位制度の向上、関西弁や英語による音声案内などナビ機能は共通している。一方、モデルによっての価格の差はAV機能の充実度による。ラインナップの価格とAV機能は以下のとおりとなる。MAX950HD/27万5100円DVD,MD,iPod対応,5.1ch,7倍速録音,4chプリアウト,DVD-Audio,メモリースティック,50W×4MAX850HD/25万7250円DVD,iPod対応,5.1ch,7倍速録音,4chプリアウト,DVD-Audio,メモリースティック,50W×4MAX750HD/23万1000円DVD,等倍速録音,メモリースティック,43W×4MAX550HD/19万7400円2倍速録音,43W×4まず、MDが必須のあなたはMAX950HDしかない。実売で20万円台半ばとなるがフラッグシップの充実と引き換えだ。iPodをすでにつかってる、または気になるあなたはMAX850HDで決まり。950との実売価格差は2万円弱で実売20万円台前半。HDDナビ性能にフォーカスしてできるだけ安価なモデルを探しているあなたにはMAX550HDが選択肢となる。とはいってもAVNなので約4000曲ぶんの2倍速CDリッピング再生が10万円台後半の実売価格で手に入る充実は大きい。さて、以上のどれにも当てはまらないあなたは、MAX750HDに落ち着くべきか、それとも機能充実のMAX850HDに背伸びしておくべきか迷う。実売価格差は約2万円、約1割の価格アップだ。ならば私は迷わずMAX850HDを選びたい。注目はDVDオーディオ再生機能だ。カーナビにDVDオーディオ再生機能がついたのはおそらく世界初だろう。当然あなたはDVDオーディオのソフトを1枚も持っていないだろうし、私も持っていない。しかし、DVDオーディオはまずCDよりも高音質であり、5.1chのマルチチャンネルに対応しており、静止画などのビジュアルも収録可能な次世代音楽ディスクなのだ。日本ではまだまだ高いDVDオーディオソフトだが、北米では13〜14ドル程度でもたくさんソフトが手に入る。親しいジャーナリストのIさんなどは北米出張のたびに数枚のDVDオーディオソフトを買って帰ってくるし、他の知り合いはアマゾンの輸入版DVDオーディオを2000円以下で買い漁っている。MAX850HDの5.1chデコーダー機能は5.1chソフトを4chで擬似再現したり2chソフトを5.1chや4chのサラウンドに拡張するドルビープロロジックIIデコーダーも内蔵されている。DVDオーディオの高音質マルチチャンネルを車内で大音量で楽しむことができるというメリットは2万円以上の価値があると思う。というのが私がMAX850HDをお勧めする理由だ。