中国にもデザインや試作、エンジニアリング設計などを請け負う会社がある。上海同済同捷科技、英語名でTJ INNOVA(ティージェー・イノーバ)という会社はその大手どころらしい。会社案内のパンフレットには「イタリア、アメリカ、日本などの国の著名なデザイナー、エンジニアと協力関係があります」と記されている。そのTJイノーバのブースに展示してあった概念車が、この『ライトニング』。造形のレベルは、他の中国民族系メーカーに比べてかなり高い。「我が社の作品です」というアイデア段階のレンダリングスケッチを見せてもらったたが、それは「イタリアのカロッツェリアの社内でデザインされた」と言ってもおかしくないものだった。TJイノーバはデザイン提案から試作、量産モデル設計、部品メーカーの紹介、さらには衝突実験代行までを幅広く行っている。聞けば「日本の自動車メーカーからもヘッドハントした」そうだ。取引先も第一汽車、上海GM、東南汽車(三菱自動車と提携)、長城汽車などと幅広い。こういう会社が中国にあること自体が驚きである。
イード、「上海モーターショー2025」現地取材レポートを発表 ~EV技術は人型ロボットへ、日系メーカーは巻き返しなるか~ 2025年5月26日 今年の4月23日~5月2日に中国・上海で開催された「上海モーター…