英国国営放送(BBC)の報道によると、英国政府は7日、経営不振に陥っていたMGローバーに、破産管財人(Receiver)を派遣する方針であることが明らかになった。
MGローバーに対しては昨年11月に、中国の上海汽車集団(SAIC=Shanghai Automotive Industry Corporation)が提携を申し入れていた。しかし最近になって、上海汽車集団側がMGローバーの経営先行きに不安を表明していた。
そして7日になって、部品メーカーがMGローバーへの部品提供を中止したことから、バーミンガムにあるロングブリッジ工場は操業停止に陥っていた。
英国政府は、MGローバーに対して1億ポンド(200億円)のつなぎ融資も検討していたが、上海汽車集団との提携が頓挫したことから、管財人の派遣へと方針を転換した。