ファミリー向けのクルマの多くが、エンターテイメントシステムとしてDVDプレイヤー搭載を標準化しているが、コンピューター会社大手のインテルは「次に標準装備されるのはコンピューター」と売り込みに熱心だ。
1−3日、サンフランシスコで開催されたインテルのデベロッパーフォーラムで、同社はバックシートでDVDだけではなくビデオゲーム、デジタルミュージック、ワイヤレスでのインターネットコネクションなどが楽しめる車載型プロトタイプコンピュータを発表した。
現在のDVDプレイヤーのようにクルマの天井部分に収納され、タッチスクリーンとワイヤレスマウス、キーボードで操作ができる。また、クルマから取り外して普通のポータブルPCとして使用する事も可能だ。
デベロッパーフォーラムではランドローバー『LR3』(欧州・日本で『ディスカバリー』)にプロトタイプを取り付けたものが紹介されたが、実際にメーカーとの提携が進んでいるのか、コンピューターの価格は、などの詳細は明らかにされていない。
車載型コンピューターの開発は新しい試みではないが、コンピューターメーカーは現在自動車関連のエンターテイメントマーケットに対して消極的な姿勢だ。しかしこのまま手をこまねいていては、巨大なビジネスチャンスを失う、という危機感もある。今後、コンピュータ業界が積極的に自動車メーカーに働きかけを行う可能性は大きい。