DNA S.driveが装着されたクルマに乗ってまず感じるのが、ステアリングの確かな手ごたえ。低速でもステアリングを切った瞬間のタイヤの動きや、路面の状況が的確にドライバーに伝えられる。速度を上げたコーナリングでも、タイヤの接地感は高く、限界付近の動きもマイルドに抑えられている。このあたりは、グランプリシリーズの後継としての性能はキッチリ押さえている。
DNA S.driveから、対象車種に加わった欧州ミドルセダンに乗り、一般道やワインディングも試乗したが、そこでは意外にコンフォートな面を見せてくれた。ステアリングの中立付近ではシビアな動きは少なく、荒れた路面でも直進安定性が高い。中立付近からの切り始めの印象も、神経質なのもははなく予想していたよりも穏やかだった。