大阪府警、ローリング族に共同危険行為を初適用

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大阪府警は2月28日、大阪府大東市内の府道で無謀な運転を繰り返したとして、寝屋川市内に在住する男2人を道路交通法違反(共同危険行為)容疑で逮捕した。

2人はローリング族(ドリフト族)だが、ローリング族に対して共同危険行為を適用するのは全国で初めてのケースとなる。

大阪府警・交通捜査課によると、道交法違反(共同危険行為)で逮捕されたのは、いずれも寝屋川市内に在住する20歳の男2人。

2人は自らが所有するクルマを改造。大東市内の府道(通称:阪奈道路)など、山間部を貫く道路で、40km/hの制限速度を大幅に超える100km/h超の速度で走行。車線を無視してレースのように走行したり、見通しの悪いヘアピンカーブでリアタイヤを流すなど、無謀な走行をしていた疑いが持たれている。

こうした走行を行うローリング族(ドリフト族)については、これまで摘発が難しかったが、複数台で競い合うようにして走行したり、仲間同士で連なって走行することがこれまでに確認されており、警察では共同危険行為を適用して摘発ができると判断。

2月5日の深夜、大東市龍間付近の府道7カ所にビデオカメラを設置するとともに、警察官を一部には配置。2人のクルマが複数の違反行為を行っている様子を現認。記録した映像をさらに複数の警官で確認し、違反事実があったとして逮捕した。

現場となった府道では、これまでに200台あまりのローリング族のクルマを確認しており、警察では今後も摘発を積極的に進めるとしている。

《石田真一》

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