ジュネーブモーターショーに出席しているクライスラーグループ(ダイムラークライスラー)のディーター・ツェッチェ氏が、2005年度にアメリカでの自動車価格は下落する、との見通しを明らかにした。
ツェッチェ氏によると、アメリカ国内で「売れ残っている」車は合計300万台あり、この在庫調整が自動車価格下落の要因だという。
クライスラーとしても、在庫の投げ売り状態は避けたいところだが、インセンティブを今以上につけても在庫をさばくのが「エコノミカル・センス」だとしている。
現在、ビッグ3のインセンティブは平均5000ドルを上回っており、これ以上のインセンティブ競争を行う事への懸念も出始めている。
しかしアメリカのモデルイヤーは通常9月からのため、2006年モデルが出回り始める直前の今年の夏あたりに、自動車価格の崩壊減少が見られるかも知れない。