三菱自動車は、事業再生計画の失敗の責任をとって役員を辞任した古川前副会長と多賀谷前社長が、同社のアドバイザーに就任したことを明らかにした。
古川前会長は、三菱商事出身で、主にリコール不正問題に対する企業倫理の確立を担当してきた。多賀谷前社長は、三菱自動車プロパーとして、主に営業面を担当してきた。
しかし両氏は、会長兼CEOだった岡崎氏とともに、1月28日の新しい再建計画の発表と同時に、経営不振の責任をとって辞任していた。
古川氏は企業倫理、多賀谷氏は営業面で助言を行う。
同社は経営不振の際に顧問、相談役を全廃したが、退任役員にアドバイザー制度を新設するなど、依然として三菱グループのぬるま湯体質を象徴している。岡崎氏はアドバイザーには就任しない。