ひき逃げされた男性、飛び降り自殺を図っていた

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京都府警は1日、19歳の男性をバイクではね、そのまま逃走したとして、24歳の男を同日までに業務上過失傷害や道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で書類送検した。実は被害者は飛び降り自殺を図ったようだ。

京都府警・宇治署によると、問題の事故は2004年12月24日深夜に発生している。同日の午後10時40分ごろ、宇治市槙島町東鴨巣付近の国道1号線で、路上に若い男性が倒れているのを現場を通りかかったクルマのドライバーが発見。警察に届け出た。

男性は近くの病院に収容されたが、頭を強打したことが原因で死亡。その後の調べで京都市伏見区内に住む19歳と判明している。

男性の死亡原因は頭の強打だが、衣服には車両にはねられたような痕跡もあり、警察では死亡ひき逃げ事故と捜査を開始。翌25日になってから宇治市内に住む24歳の男が「自分が接触したかもしれない」と警察に出頭した。

この男は事故があった時間帯にバイクで現場付近を走行しており、その際に倒れている男性と接触したという。警察では男性の死因と、事故の関連を調べていたが、その後に意外な事実が浮上した。

実は死亡した男性は現場の上を通る京滋バイパスの高架橋から飛び降り自殺を図り、男のバイクが通過する直前に国道1号線の路上に転落していた。

男性の死因と、バイク接触による負傷については直接の関連が無かったものの、事故当時に男性は生存していたこともあり、警察では業務上過失傷害と道交法違反(ひき逃げ)で男を書類送検することを決めた。

バイクが接触したとされる部位と死因には関連が無いことから、死亡の責任については見送られている。

警察では引き続き、死亡した男性の自殺に至る動機などを調べる方針だ。

《石田真一》

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