23日、千葉県木更津市内の国道で、道路工事現場で交通整理を行っていた警備員が指示を見落として進行してきた軽自動車にはねられ、重傷を負う事故が起きた。クルマはそのまま逃走したが、現場に徒歩で戻ってきた24歳の男を逮捕した。
千葉県警・木更津署によると、事故が起きたのは23日の午前2時55分ごろ。木更津市畑沢付近の国道127号線で、道路工事の現場で交通誘導を行っていた54歳の男性警備員が、指示を見落として進行してきたとみられる軽自動車にはねられた。
男性はクルマと衝突した際に転倒し、腰と右足の骨を折る全治2カ月の重傷を負った。クルマはそのまま逃走したため、警察では重傷ひき逃げ事件として捜査を開始した。
同署員が現場検証を行っていた午前4時ごろ、現場に徒歩で若い男が現れて「さっきこのあたりで事故が起きていませんでしたか?」と尋ねた。
署員は重傷ひき逃げ事故があり、その検証を行っているということを説明したが、足早に立ち去ろうとする態度に不審を感じ、職務質問を実施したところ、この男はひき逃げ事故を起こしたことを供述。業務上過失傷害と道交法違反(ひき逃げ)容疑で緊急逮捕された。
男は「何かにぶつかった気がしたが、怖くて確認せずに逃げた」などと供述。事故が起きているかどうかを確かめるため、現場に向かったという。