インフィニティがデトロイトモーターショーに出展した『クラーザ』のもうひとつの特徴は、定員6名全員の居住性を追求したことだ。
ことに3列目シートの快適性は特筆すべきポイントで、サードシートを中心に弧を描くように緩やかに膨らむカーブを描く独特のルーフラインが、サードシートのヘッドクリアランスのゆとりに寄与しているほか、着座位置を一段高めたことで最後部からの前方視界が広くなっている。
頭上を覆う大きなガラスルーフは開放感をもたらし、リアドアプラス観音開き式の計6枚のドアをもち、1人1枚というユニークな6ドアで乗降性を高めている。
『FX45』の走りと『QX56』のラグジュアリアスなテイストとを兼ね備えたクラーザは、日産が目指す新しいプレミアムSUVの方向性を指し示す一台といえる。