妻を殺害、クルマごと海に飛び込む

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7日夜、東京都港区内で、54歳の妻を絞殺した疑いで手配されていた54歳の男が、職務質問しようとした警察官の制止を振り切って、クルマで海に飛び込んで自殺を図るという事件が起きた。男はすぐに救助されたが、収容先の病院で死亡している。

警視庁・亀有署、東京水上署によると、事件が起きたのは7日の午後8時ごろ。これに先立つ同日の午前10時35分ごろ、葛飾区白鳥付近にあるマンションの住民から「母が死んでいる」との通報が寄せられた。

警察が現場に駆けつけたところ、自室の布団でこの家に住む54歳の女性が首を絞められた状態で死亡しているのを発見。隣室のテーブルの上には「申し訳ありません」と書かれた54歳の夫によるメモも見つかった。

殺害された女性は数年前に体調を崩し、通院治療を続けていたことから、警察では「看病疲れを苦に、夫が殺害した」と判断。クルマで姿を消した男の行方を捜した。

走行記録によってナンバーを調べたところ、港区内にいる可能性が強くなり、午後7時55分ごろに港区港南5丁目付近の品川埠頭近くで男が乗っているクルマを発見。職務質問を行うために警察官が近づいたところ、男はクルマのエンジンを掛けて発進する素振りを見せた。

警官はこれを制止しようとしたが、男はそのまま急加速してクルマごと海に飛び込んでいった。男はすぐに救助されて病院に収容されたが、間もなく死亡が確認されている。

警察では男を被疑者死亡のまま、殺人容疑で送検する方針だ。

《石田真一》

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