今回のCES=コンシューマー・エレクトロニクス・ショーで見られた一つのソリューションが、家庭で録りためた映像ソース(データ)を無線LANなどを経由して車載器に転送するというもの。これまでのメモリーカードやDVDなどに代わるものだ。
パナソニックではそのために、HDDを内蔵した「カーAVCサーバー」を開発。ここに映像ソースを蓄積して、いつでもどこでも好きな映像を楽しめるようにしておこうというわけである。
実際は2.4GHzの無線を使うため、転送にはそれなりの時間を要してしまうが、今後転送速度は向上してくるはず。そうなれば出掛ける間際に、車内で見たいソースを部屋から送信することだってできる。
また、これに関連して、クルマと家庭、あるいは出掛けた先などで、インターネットを経由して互いに情報を共有する「IPビデオコミュニケーション」構想の展示も行われた。
ここでの提案はクルマに多く搭載されるようになりつつあるカメラを利用して、その情報をどこからでも見られるようにしようというもの。これはセキュリティとしても有効だし、マルチカメラ化が進むことで情報の多元化も可能になる。ネットワークを介することで家庭とクルマの関係がより密になることを提案している。