熊本県警は20日、免許停止期間中にも関わらず、会社のクルマを運転して警察への事情聴取に訪れていた50歳のタクシー運転手の男を道路交通法違反(無免許運転)の現行犯で逮捕した。発見場所は警察署からわずか50mあまりの地点だったという。
熊本県警・熊本東署によると、道交法違反(無免許運転)の現行犯で逮捕されたのは、菊陽町内に在住する50歳のタクシー運転手の男。
この男は20日の正午ごろ、今年5月に同署管内で発生した交通事故の関係者として警察に出頭。約1時間30分に渡って事情聴取を受けた。この際、身分証明書として運転免許証の提示を求めたが、男は「違反累積によって11月下旬に90日間の免許停止処分を受けた」と供述。警察でも照会でこの事実を確認した。
事情聴取は午後1時20分ごろに終了したが、これを担当した警察官が別の事件捜査に向かうために警察署の外に出たところ、先ほどまで事情聴取をしていた男がタクシーを運転しているのを発見。そのまま約50m追いかけて現行犯逮捕している。
男は逮捕後の取り調べの際、免停後も無免許で勤務を続けていたことを大筋で認めている。