警察庁は16日、11月1日から施行された改正道路交通法のうち、同日から制限された「クルマを運転中の携帯電話使用」で摘発された人数は、施行後1カ月で2万0822人に達していたことを明らかにした。
警察庁によると、改正道交法が施行された11月1日から1カ月間に携帯電話使用で摘発を受けた人数は、全国合計で2万822人に達した。大部分は「通話」で摘発を受けており、メールやウェブ閲覧などの「画面注視」は全体の数パーセントに留まっている。
摘発人数が最も多かったのは東京都で2472人、2位は静岡県で1046人、3位は大阪府の1036人。以下は1018人の福岡県、925人の神奈川県と続く。
摘発の際に大きなトラブルは無かったとされているが、摘発されたことを知って証拠隠滅を行おうとする例は後を絶たず、電話機をポケットに入れたり、床下に放り込むといった事例は十数件が報告されている。
警察庁では「取り締まりは一過性のものではなく、今後も定期的に続けていく」とコメントしている。