目障りに思い、故意に幅寄せ

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埼玉県警は7日、男女2人が乗ったバイクを追い掛け、進路妨害を行って転倒事故を誘発、2人に重傷を負わせ逃走していた男を危険運転致傷と道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕した。

男は容疑を大筋で認めている。

埼玉県警・久喜署によると、危険運転致傷や道交法違反容疑で逮捕されたのは、栗橋町内に在住する38歳の男。問題の事件は今年7月17日に発生している。

同日の午前1時50分ごろ、鷲宮町八甫付近の県道で、23歳の男性が運転する2人乗りのバイクに対し、後方から接近してきたクルマがクラクションを鳴らしたり、パッシングしながら執拗に追跡してきた。

男性はあまりの執拗さに恐怖を感じ、スピードを上げて逃れようとしたが、それより先に乗用車が横並びし、故意に幅寄せするなどして進路を塞いだ。

バイクはクルマと接触した弾みで転倒し、運転していた男性と、同乗していた24歳の女性が全身を強打するなどして重傷を負っている。

警察では執拗な追跡や、故意ともいえる幅寄せの状況から、当初は交通トラブルを起因としたひき逃げ事件として捜査を開始。

現場に落ちていたホイールカバーから車種を特定し、現場周辺部での車当たり捜査を進めたところ、栗橋町内に住む男が事件に関与した可能性が高くなった。

このため、この男に対して任意で事情聴取を行っていたところ、男が故意に幅寄せするなど、容疑への関与を大筋で認めたため、危険運転致傷と道交法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕した。

極めて初期の段階で故意に事故を起こしたことを容疑者本人が認めており、過失ではなく、故意犯(危険運転容疑)として扱うことになった。

取り調べに対し、男は「前を走っていて目障りに思い、腹立たしくなってやった」などと話しているようだ。

《石田真一》

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