20日、北海道帯広市内の国道で、信号待ちのために発生した車列に大型トレーラーが追突する事故が起きた。最後部にいたワゴン車が前方に停車していた大型ダンプとの間に挟まれ大破、炎上して親子3人が死亡している。
北海道警・帯広署によると、事故が起きたのは20日の午後2時30分ごろ。帯広市西20条北1丁目付近の国道38号線で、信号待ちによって発生した車列に対し、49歳の男が運転する大型トレーラーがほとんど減速しない状態で追突した。
この事故によって、列の最後部にいたワゴン車が前方にいた大型ダンプとの間に挟まれる形で大破。破壊された燃料タンクから漏れたガソリンに引火し、直後に炎上した。
この事故でワゴン車に乗っていた31歳の男性と5歳の男児が脳挫傷などで即死。32歳の女性が焼死するなど、親子3人が死亡している。
警察ではトレーラーを運転していた男を業務上過失傷害の現行犯で逮捕し、3人の死亡が確定した後は容疑を同過失致死に切り替えて調べを進めている。
取り調べに対し、この男は「脇見をしていて前方の車列に気がつかなかった」と供述しているという。警察では男をさらに追及し、脇見の原因についても調べる方針だ。