三菱商事は18日、いすゞ自動車の優先株を取得して資本参加すると発表した。いすゞが2002年に債務の株式化でみずほコーポレート銀行などに発行した1000億円の優先株の一部で、発行済み株式総数の11%相当となる。
三菱商事の買収価格は約270億円。取得する優先株は06年10月から普通株に転換できることになっており、三菱商事は相当数を転換する見通し。
三菱商事は三菱自動車工業に出資して経営再建を進めているが、いすゞとはタイで商用車販売を展開しており、資本参加で関係を強化することになった。
いすゞは総合商社では伊藤忠商事とも事業関係が強く、伊藤忠も優先株の取得を行う見込み。現在伊藤忠の出資比率は1.96%となっている。