トヨタ『マークX』(9日発表・発売)のボディは『クラウン』ベースの新型シャーシで、旧型からのキャリーオーバー部分はまったくない。
高張力鋼板をボディ骨格重量比45%まで拡大し、軽量・高剛性化。「Sパッケージ」装着車はアンダーボディに専用ブレーズを追加し、ボディ剛性をさらに高めている。
静粛性についても、有限要素法(FEM)解析を用いて設計し、高水準なものとなったという。空力特性は床下のフラット化などにより、CD値0.28という優れた数値をマークしている。
サスペンションはフロントがダブルウィッシュボーン式、リアがマルチリンク式。基本的にはクラウンと共通のレイアウトで、チューニングをややスポーティに振ったものとしている。
ダンパーは路面の細かい荒れなど、微小入力に対する応答性の良いモノチューブタイプを採用し、滑らかな乗り心地を実現。ほか、ウレタン製バンプストップラバーを採用し、大きなうねり部分を通過したさいの揺れの収束や、ロール角が大きくなった時の挙動の安定などに配慮している。
ブレーキはフロントが16インチベンチレーテッドディスク、リアが15インチソリッドディスク。Sパッケージ車は前後16インチベンチレーテッドとなるほか、フロントディスクローター内部が冷却性に優れたスパイラルフィン構造となる。