トヨタ自動車の奥田碩会長は1日、東京でメディア関係者やアナリストを対象にした「経営説明会」を行った。質疑応答でトヨタの「弱点」を質された奥田会長は「具体的な面では(世界生産の拡大に伴う)ロジスティクス(兵たん)」と答えた。
奥田会長は、「いわゆる兵たんが伸びきった状態になっており、(人材育成など)充実させなければならない」と強調した。
また、精神的な面では「社員の奢り」を挙げた。急成長が続いているため「社員の心の中に傲慢さが出るのが問題」と述べ、「そうならないよう、留意させていきたい」と語った。
奥田会長の日本での経営説明会は1999年の会長就任以来では初めてであり、会場には約400人が詰めかけた。