ホンダは27日、2005年3月期の連結決算予想を7月時点より上方修正して発表した。4輪車、2輪車、汎用の各事業とも世界販売が順調に拡大しているためで、7月時点では5800億円と減益予想だった営業利益は、前期比3.3%増の6200億円に増額修正された。
今期の4輪車世界販売は前期比8.6%増の324万台と、決算期ベースでは初めて300万台に乗せる計画。収益源の北米は横ばいだが、中国を中心とするアジアがほぼ5割増の約52万台と大きく伸びる。
通期の売上高は1300億円上方修正されて、5期連続で過去最高の8兆6900億円(6.5%増)の予想。だが、純利益は300億円上方修正の4470億円を見込むものの、前期よりは3.7%減と、4期ぶりのマイナスとなる。下期の為替レートは1ドル=107円を前提としている。