パリサロンには部品メーカーも出展している。そしてクルマのIT化にともなって、最近では通信事業者もブースを構えるようになってきた。
モータースポーツ好きならば、オレンジという会社名に聞き覚えがあるはずだ。数年前にアロウズF1のメインスポンサーとしてレース界に登場し、チーム消滅後は各地のサーキットに広告を掲出しているイギリスの通信事業者だ。
そのオレンジがパリサロンで公開したのは、ボクスホール『スピードスター』をベースにした『セクアーナ』。次世代のマルチメディア環境をデモンストレーションするコンセプトカーだという。
セクアーナのインスツルメントパネルには、GPSナビは当然のことブルートゥースを用いたハンズフリーキットやPDAをはじめ、助手席側にはPCが搭載されてバーチャル・キーボードで操作し、さらには車内と車外を撮影する2台のウェブカムも装備している。
しかし観衆の多くは、車両の外観に目を奪われるだろう。クラブマンレーサーふうのスタイリングはマッドネス・デザインの手によるものと発表されている。