部品なら足元を見られない…窃盗グループを逮捕

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盗難したクルマを部品レベルに分解、インターネットオークションを利用して売りさばいていたとして、大阪府警は16日、30歳の暴力団組員の男を主犯格とするグループ14人を窃盗などの容疑で逮捕した。

逮捕された男たちは大筋で容疑を認めているという。

大阪府警・捜査3課によると、窃盗容疑で逮捕されたのは別の窃盗罪で実刑判決を受けて服役中の30歳の暴力団組員の男と、29歳の自動車整備業の男をリーダーとするグループ14人。

このグループは2001年9月ごろから関西圏を中心とした2府7県で自動車盗難を繰り返すなどの犯行を重ね、2003年12月までの間に262件、総額3億7000万円近くの被害を出していたとされている。

グループは盗んだクルマをそのまま転売するのはリスクが大きく、盗品と知って買い取る側に足元を見られ、安価で買い叩かれることを警戒。

泉南市や岸和田市などに確保した倉庫に盗んだクルマを隠し、共犯の自動車整備業の男がこれを解体。部品レベルにした上で、インターネットオークションを用いて売りさばいていた。

部品レベルにすることで、クルマ1台で売るよりもリスクが少なく、人気車種であれば部品とはいえ高い値段で引き合いがあったという。

逮捕されたグループのメンバーは容疑を大筋で認めており、警察では厳しく追及して事件の全容解明を急ぐ方針だ。

《石田真一》

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