1日2万円…ひったくりで生計「青い雨合羽の男」

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大阪府警は13日、500件以上のひったくり犯罪を重ねていた男を今月上旬に逮捕し、同日までに一部容疑で送検したことを明らかにした。警察では判明していない余罪があるとみて、さらに調べを進めている。

大阪府警・西淀川署によると、窃盗容疑で逮捕されたのは犯行時に必ず青いレインコートを着用していることから、警察内部で「青い雨合羽の男」と呼ばれていた29歳の男。

この男は今月2日の午前10時30分ごろ、大阪市西淀川区姫島付近の市道で自転車に乗っていた61歳の女性を原付バイクで追い越す際、現金や預金通帳の入ったハンドバッグを盗んだ疑いがもたれている。

同区周辺でひったくり犯罪が相次いだため、警察では地点ごとの逃走ルートを予測。2日の事件発生後に、予測したたルート沿いに捜査員を配置して警戒していた。

このうちのひとつである豊中市内のルートに、フルフェイスのヘルメットと青いレインコートを着用して原付バイクに乗った男が現れたため、職務質問を実施したところ、犯行への関与を大筋で認めたために窃盗容疑で逮捕した。

取り調べに対し、男は「1日あたり最低2万円。月あたり30万円以上の目標額を定め、ひったくりで生計を立てていた」と供述した。さらには「狙うのは50−60歳代の女性と決めていた」、「土日は“仕事”をせずに休む」などと、独自のルールを設定して犯行に及んでいたことも明らかになっている。

男は6歳の娘、実母と同居しており、母親に対しては「配管工の仕事をしている」と説明していたという。

警察では500件以上の余罪があるものとして捜査を進めるとともに、2日の事件については13日までに送検を済ましている。

《石田真一》

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