13日、宮崎県延岡市内の国道で、白バイの追跡を受けていた乗用車が赤信号を無視して逃走を続け、車両5台と相次いで衝突する事故を起こした。
この事故で追跡されていたクルマを運転していた20歳の男を含む4人が重軽傷を負っている。
宮崎県警・延岡署によると、事故が起きたのは13日の午前10時ごろ。延岡市昭和町付近の国道10号線をパトロールしていた32歳の白バイ隊員が、マフラーを改造して大音量で走るクルマを発見。停止を命じたが、クルマはこれを無視して猛スピードで逃走。
白バイは赤色灯とサイレンを使用して追跡を開始した。
クルマは赤信号を無視するなどして進行を続け、延岡市日ノ出町2丁目付近の交差点で乗用車1台と衝突。クルマはそれでも止まらず、200mほど先の延岡市川原崎町付近の交差点で信号待ちのクルマ4台に相次いで衝突。
大破して自走できなくなったこともあり、ようやく停止した。
この事故で衝突、追突されたクルマ5台に乗っていた運転手など3人が打撲などの軽傷を負ったほか、逃走車を運転していた20歳の男性が追突の際に胸を強打し、肋骨を数本折る重傷を負っている。
男性は警察の事情聴取に対して「無免許の発覚を恐れて逃げようと思った」などと供述しており、警察では男性の回復を待って、業務上過失傷害と道路交通法違反(無免許運転、信号無視など)の容疑で逮捕するとしている。