大都市間は線路の上を走行し、地方に行ったら道路を走るデュアルモード・ビークル(Dual Mode Vehecle)が、イギリスで開発中だ。
『ブレードランナー』(Blade Runner)と名付けられた、このデュアルモード・ビークルは、イギリス通産省の委託を受けて、シルバーティップ・デザイン(Silvertip Design)社が、ランカスター大学とノーザンブリア大学の協力を得て、開発を行っている。地方のローカル鉄道線にかかる費用を減らすのが狙い。
ブレードランナーは自動車用のタイヤの間に鉄道用の車輪が配置されており、鉄道用のレールの上に車体がくるとこの車輪が降りてくる。鉄道用車輪はレールから外れないようにするためのもので、動力は自動車用のゴム製のタイヤでレールに伝える。つまりレールの上を走る自動車というわけだ。
ブレードランナーが実用化されれば、最大乗員数105人の客車を含めて全長18mの車体が、最高速度160km/hで道路上や線路上を走行できるという。客車としてだけでなく貨物車としても使用できるという。年内にも試験車両のテストを開始する予定という。