トヨタがミシガン州にテクニカルセンターの拡大計画を立て、地元では失業率の低下にもつながる、と大歓迎なのだが、思わぬ伏兵のため用地買収が難航している。
ミシガン州が売却に出している690エーカーの土地をめぐり、地元の住宅建設業者がトヨタよりもはるかに高い入札額を提示したためだ。トヨタの提示額は900万ドルであるのに対し、住宅建設業者が提示したのは2500万ドル以上。
しかしトヨタを誘致すれば地場産業の発展につながり、州の土地管理局はどちらとも決めかねて入札が不成立となった。
トヨタの工場拡大に積極的なジェニファー・グランホルム知事は、土地をトヨタに売却するよう、州議員に産業誘致法案の成立を呼び掛けている。
知事は、「トヨタが工場を拡大すればミシガン州民にとって大きな就職の機会となる」とコメント、ミシガン州の未来のためにも目先の利益よりも長い目で見た投資を考える様呼び掛けている。