28日、大阪府門真市内の国道で、渋滞中の車列の隙間を縫うように自転車で走行し、道路を横断しようとしていた男性が、空いている右折レーンを走行してきた路線バスにはねられる事故が起きた。男性は頭を強打し、重体となっている。
大阪府警・門真署によると、事故が起きたのは28日の午前6時45分ごろ。門真市宮前町付近の国道163号線で、右折レーンを走行していた京阪バスの運行する路線バスが、直進レーンで発生していた渋滞の車列から飛び出してきた自転車と出会い頭に衝突した。
自転車は前方に数メートル弾き飛ばされ、乗っていた56歳の男性が路面で頭を強打した。男性は近くの病院に運ばれたが、頭蓋骨陥没などで重体となっている。
現場は横断歩道のある交差点から約50m離れた横断禁止の場所。直進レーンにいた目撃者によると、自転車は北側から渋滞している車列の間を縫うようにして進行し、右折レーンに出たところでバスと衝突したという。
バスが走行していた右折レーンでは渋滞が発生しておらず、進路が開けていたという。
警察ではバスの運転手から業務上過失傷害容疑で事情を聞いているが、男性の過失も少なくないとしており、回復を待って事情を聞く方針だ。