22日早朝、福岡県北九州市内の港に接岸したカーフェリーの内部でトレーラーが暴走し、これを停止させようとした運転手がドアに挟まれて死亡する事故が起きた。警察では事故の原因を調べている。
福岡県警・門司署によると、事故が起きたのは22日の午前6時10分ごろ。北九州市門司区新門司付近にある新門司港で、岸壁に接岸した名門大洋フェリーの船内からトレーラーを下ろそうと、41歳の男性運転手が車外にあるエアブレーキシステムのロックを解除したところ、トレーラーが突然動き出した。
トレーラーはそのまま船内を暴走する状態となったため、運転手は運転席に飛び乗ってフットブレーキを踏もうとした。しかし、これが間に合わず、トレーラーのドアが船内の柱と衝突。ドアが勢いよく閉まり、運転手の体が挟まれた。運転手は近くの病院に搬送されたが、全身を強く打っており、間もなく死亡した。
警察では車両の検証を進めて暴走の原因を調べるとともに、船会社の関係者からも事情を聞く方針だ。