19日深夜、千葉県柏市内の国道6号線で、大規模商業施設の駐車場から出庫する客のクルマを誘導していた警備員が、国道を走ってきた乗用車にはねられて死亡する事故が起きた。警察では事故が起きた詳しい原因を調べている。
千葉県警・柏署によると、事故が起きたのは19日の午後11時25分ごろ。柏市富里付近の国道6号線に面した大規模商業施設で、駐車場を出庫する客のクルマを誘導していた49歳の警備員が、国道を減速しないまま進行してきた乗用車にはねられた。
男性はすぐに近くの病院へ搬送されたが、頭を強打したことが原因となり、事故から約5時間30分後の20日未明に死亡している。
警察では乗用車を運転していた55歳の男性から業務上過失傷害容疑で事情を聞いており、被害者の死亡を受けて容疑を業務過失致死に変更する方針だが、男性は調べに対して「警備員がいることには全く気がつかなかった」と話しているという。
死亡した警備員の男性は車道に立ち、国道を走るクルマを徐行させて、その間に駐車場を出た客のクルマを国道へ進入させる役割を務めていたとみられる。警察ではクルマを運転していた男性の漫然運転が事故の原因とみている。