京福バスがネット直結のアルコール検知器を導入

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京福バスは15日、バス運転手の飲酒運転を防止するため、呼気の測定データをインターネットを介して営業所に送信するシステムを導入した。

これまでは電話報告による自己申告だったが、このシステム導入によって正確な残存アルコールの検知と把握ができるようになる。

これは京福バスが新たに導入し、15日から使用を開始したもの。同社の4営業所と、運転手の駐泊地に指定された8拠点に配備されている。

従来の場合、駐泊地から出発する場合には通常のアルコール検知器を使い、残存アルコール量を測定。その結果を電話で営業所に連絡していた。

しかし、実際には測定を行わなかったにも関わらず、営業所に「異常なし」と無線連絡し、チェックをすり抜ける不祥事が今年4月に発生。昨年11月にも同様のケースによる飲酒運転が発覚しており、プロのドライバーとしてのモラル低下や、会社の姿勢などが問われる事態に発展している。

導入したシステムは、測定した残存アルコールの濃度をインターネットを介して運転手の所属する営業所へ即時転送。運行管理者はこれを見るだけで駐泊地の運転手がアルコール検知を実施したかどうかが確認できるようになっている。

また、運転手の駐泊地をこのシステムを導入した8拠点に絞ることで、測定漏れを防ぐという。また、運行管理者のいる4営業所にも同じシステムを置き、チェックを徹底させる習慣を身につけさせる方針だ。

《石田真一》

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