強盗の誤算? 襲ったタクシーが交番直行

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4日朝、福岡県北九州市内を走行していたタクシーが、乗客を装って乗り込んだ男に襲撃され、現金の入ったバッグなどを奪われる事件が起きた。

しかし、タクシーはドアをロックしたまま近くの交番に直行。警察官に男を引き渡した。男は強盗の現行犯で逮捕されている。

福岡県警・小倉北署によると、事件が起きたのは4日の午前8時ごろ。北九州市小倉北区中島1丁目付近を走行していた51歳男性の運転するタクシーの車内で、乗客を装って乗り込んだ中年の男がいきなり運転手の頭を殴りつけ、「カネを出せ」と脅した。

男は運転手が持っていた現金3000円入りのバッグを奪い取り、車外へ逃げようとしたが、運転手はそのまま加速を開始。「止めろ、下ろせ」と叫ぶ男を無視したまま走り続け、近くにある交番の前で急停車した。

そしてクラクションを鳴らすなどして、中にいた警察官に非常事態をアピール。異変を察知して駆けつけた警官に「強盗だ」と告げ、後部座席の男はその場で緊急逮捕された。

逮捕されたのは46歳の男で、警察の取り調べに対しては「カネが欲しかった。まさかそのまま警察に向かわれるとは思っていなかった」などと話しているという。

《石田真一》

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