レンタカー会社社員お手柄…コンビニ強盗逮捕

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福岡県警は13日、福岡県岡垣町内で10日未明に発生したコンビニエンスストア強盗の容疑者として、48歳の男を強盗容疑で逮捕した。逮捕のきっかけとなったのは、レンタカー会社の従業員からの通報だった。

福岡県警・折尾署によると、問題の事件は10日未明に発生している。同日の午前3時50分ごろ、岡垣町中央台3丁目付近にあるコンビニエンスストアに男が押し入り、店員に包丁を突きつけて脅し、現金約5万5000円と食料品を奪って逃走した。

警察では強盗事件として捜査を開始したが、12日に鹿児島県警から「コンビニ強盗事件の容疑者らしき男の身柄を確保した」という連絡が入り、捜査員を鹿児島市に派遣し、取り調べを行ったところ、この男が強盗容疑を認めたため、逮捕した。

男は大阪府内で借りたレンタカーに乗って九州を目指し、福岡で犯行を行った後はそのまま南下。鹿児島に到達していた。

レンタカーの返却期限は8日だったが、12日に鹿児島市内の駐車場で、男が利用したレンタカー会社の系列店の社員がこのクルマを発見。会社に確認したところ、未返却のクルマであることがわかった。

社員は乗っていた男に声を掛けたのだが、容疑者の男は社員のことを刑事と勘違い。その場で「すいません、私がやりました」と強盗事件への関与を自供。この社員が近くの警察署に連れて行った。

レンタカー会社によると、レンタカーは「地元で借りて、地元で返す」という使い方が常で、隣県以外のナンバーを付けたクルマ、特に乗用車タイプがそのまま遠距離に乗り入れることは極めて珍しい。

容疑者を見つけた社員も「どうして大阪のナンバーを付けたクルマが鹿児島に?」ということから疑問を持ち、会社に連絡を取ったことで未返却の事実だけでなく、強盗事件への関与も明らかになったというわけだ。

警察の調べに対し、逮捕された男は「最初から強盗に使うつもりでクルマを借りた」などと供述しているようだ。

《石田真一》

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