【インプレ'04】両角岳彦 ジャガー『Sタイプ』 ますます無国籍上級車の味わいに……

試乗記 国産車
【インプレ'04】両角岳彦 ジャガー『Sタイプ』 ますます無国籍上級車の味わいに……
  • 【インプレ'04】両角岳彦 ジャガー『Sタイプ』 ますます無国籍上級車の味わいに……

今のジャガーに英国伝統の高級上質車を期待してはいけない。フォードのアメリカ人がイギリスに来て、高級車という商品を作っているのだから。

このSタイプ大規模改良にしても、内外装のデザイン改変は無国籍車の印象を強めただけ。内装の質感なども微妙に低下。

走りも、各所を「改良」はしている。だが伝統の猫足の走りを知る技術者はもはや消え、類型的な発想で仕上げたのみ。

入力初期だけグニャッとし、次の瞬間ドタドタッと震え、ライントレースはつねに曖昧。質量を持てあます旋回挙動。これを「猫足」「スポーティ」「上質」と書くのはいかがなものか。

■5つ星評価
パッケージング:★★☆☆☆
インテリア/居住性:★★☆☆☆
パワーソース:★★☆☆☆
フットワーク:★★☆☆☆
オススメ度:★☆☆☆☆

両角岳彦| 自動車評論家
1951年長野県松本市生まれ。モノごころついた時からクルマが好き。大学・大学院と自動車工学を修め、自動車専門誌を経て独立。現在は徳大寺自動車文化研究所・主任研究員としてディーゼル排気浄化システムの開発に注力中。

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