5月30日未明、神奈川県川崎市内で泥酔状態の男に注意したタクシー運転手が、この男に襲撃された。通報を受けて駆けつけた警察官の顔も殴打するなどしたため、傷害と公務執行妨害の現行犯で逮捕された。
神奈川県警・麻生署によると、事件が起きたのは30日の午前1時ごろ。川崎市麻生区高石3丁目付近の県道で、道路の中央部をふらふらとした足取りで歩く男がいることに現場を通りがかった45歳のタクシーの運転手が発見した。
通行するクルマと接触する危険性もあるため、男の近くでタクシーを止めて運転手が「危ないよ」と注意したところ、男はこれに逆上して暴れだし、運転手の顔面などを殴った。
これに驚いた乗客が110番通報、駆けつけた同署・地域課員が男を取り押さえようとした。ところが男は「勝手に触るな」などと言って暴れ、28歳の巡査長に頭突きをしたり、殴打するなどしたため、傷害と公務執行妨害の現行犯で逮捕した。殴られたタクシー運転手は全治1週間、巡査長は全治10日間程度の軽傷だという。
逮捕されたのは29歳の男で、当時は泥酔状態。ただし、犯行に及んだという自覚はあるようで、取り調べには素直に応じているようだ。