トヨタ自動車の欧州法人トヨタ・モーター・ヨーロッパは、欧州での需要の増加に対応して英国工場の生産能力を増強すると発表した。
『カローラ』、『アベンシス』を生産している英国のトヨタ・モーター・マニュファクチャリングUKは、生産能力を現在の年産22万台から2005年までに28万5000台に引き上げる。このため、5000万ポンド(約100億円)を新たに投資し、新規雇用も行う計画だ。
トヨタは昨年5月、英国工場の生産能力を年産27万台に引き上げると発表したが、その後の需要が予想以上に好調なため、二直で生産ラインの整流化と設備更新で、設備能力をフル活用することにした。
『ヤリス』(日本名『ヴィッツ』)を生産しているトヨタ・モーター・マニュファクチャリング・フランスも今月、3直化して生産能力を年産18万台から21万台に引き上げ、500人を追加で雇用した。需要に応じて最終的に年産24万台に引き上げる計画だ。
カローラを生産しているトヨタ・モーター・マニュファクチャリング・ターキー(トルコ工場)も今年3月に年産10万台から15万台に引き上げている。
トヨタの欧州での生産能力は3工場で、2003年の年産50万台から2005年には64万5000台になる見通し。