路面の乱反射で見えず? 転倒の男性がひかれる

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9日夜、神奈川県茅ケ崎市内の国道1号線で、雨に濡れた路面で滑って横断歩道上で転倒した70歳の男性が、走行してきた乗用車にはねられるという事故が起きた。警察では乗用車を運転していた36歳の男を業務上過失致死容疑で逮捕している。

神奈川県警・茅ケ崎署によると、事故が起きたのは9日の午後7時50分ごろだという。茅ケ崎市本村2丁目付近の国道1号線で、自転車を押しながら横断歩道を進行していた70歳の男性が、雨で濡れた路面に滑って転倒した。

男性は体勢を整えて立ち上がろうとしたが、この間に信号が変わり、西進していた36歳の男が運転するクルマにはねられた。男が運転するクルマは事故当時、かなりのスピードが出ていたとみられ、男性の体は押していた自転車に巻き込まれる形で約100mほどひきずられ、ようやく停止した。

男性は通報を受けて駆けつけた救急隊員によって、近くの病院に収容されたが、頭などを強打しており、間もなく死亡している。

警察では乗用車を運転していた男を業務上過失致死の容疑で逮捕しているが、男は取り調べに対して「異音に気づいてブレーキを掛けた。横断歩道上に人が倒れているという認識は無かった」と供述しているという。

警察では事故現場を改めて精査し、衝突地点がどこだったのかを調べるとともに、濡れた路面の乱反射によって容疑者が被害者を認知できなかった可能性を含め、さらに捜査を進めるとしている。

《石田真一》

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